いざという時に借りられる「安心感」

金融機関にリバースモーゲージを申込んでも、お金を借りなければならないというわけではありません。

ただ審査を受けて融資極度額の設定を済ませておけば、いつでもすぐにまとまったお金を借りることができるのです。
この「いつでもお金が借りられる」「まとまった資金が準備できる」という安心感は、老後生活にとってかけがえのないものとなります。

日々の生活だけなら年金でまかなえても、急な病気や介護状態になってしまった時にはまとまったお金が必要になるため、「余裕資金」としてリバースモーゲージを利用するのも1つの方法です。

さいごに

今後年金の支給額が減ることはあっても、増えることは考えにくい状況です。また、実質的な賃金が上がらない中、多くの世帯にとって、十分な貯蓄をすることは簡単なことではないでしょう。

そんな中、家族の思い出の詰まった家に住み続けながら老後資金の準備ができるリバースモーゲージは、金融資産を持たない世帯の強い味方となり得ます。

ゆとりある老後生活のため、リバースモーゲージの活用を選択肢の一つとしてみてはいかがでしょうか。

【参考】
金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書『高齢社会における資産形成・管理』」金融庁
令和元年 簡易生命表の概況」厚生労働省

アフィリエイテッドファイナンシャルプランナー(AFP)/JSA認定ソムリエ/元歌舞伎役者 杉浦 直樹