筆者の周辺でも、実家への帰省を悩むママは多数います。「実母から孫に会いたいと言われているが、ギリギリまで決断できない」「高齢の両親に何かあったら大変だから帰省は諦めた」から「実家が田舎で近所の人の目があるから大勢で帰省できない」という嘆きの声まで様々です。
好調なおせち販売〜高価格帯から100円まで
こうして年末年始の帰省や遠出を敬遠する動きが加速する中、おせち販売が好調というニュースが流れています。
京王百貨店ではコロナ禍でおせち需要が高まると予想し、インターネットでの受付を昨年よりも11日早い9月1日からスタート(店頭予約は10月1日から)。新宿店、聖蹟桜ヶ丘店両店で、11月末までの店頭予約やインターネット予約分は前年比30%増といいます。
「親戚一同が集まっての賑やかなお正月」というわけにはいかない中、デパートの高級感漂うおせちを食べて、少しでも明るい気持ちで新年を迎えたい人々の気持ちを受け止めた形となっています。
また、大丸松坂屋上野店が12月7日に発表した「おせち2021年 売上ベスト5」の中間発表(9月24日~11月30日までのオンライン・店頭・電話注文での集計)の中でも、予約が対前年比30%増と好調であることが示されています。
この中間発表による人気のおせち売上ベスト5は以下のように1万円以上する高価格帯の商品ばかりですが、「外に行かない分、豪華なおせちを食べて正月気分を味わいたい」「帰省しないので実家に送る」という人の心をつかんでいるようです。
1位〈大丸松坂屋厳選〉天禄 10,800円
2位〈料理評論家・山本益博監修〉うまいのなんの!重 16,200円
3位〈料理研究家・大原千鶴監修〉口福おせち 27,000円
4位〈三巨匠共演〉和・洋・中華風の三段おせち 32,400円
5位〈大丸松坂屋厳選〉祥鳳 21,600円