今年も残りわずかとなりました。例年とは異なり、新型コロナウイルスの第3波を受けて帰省を取りやめる方も多いことでしょう。このところの感染拡大で、「大型連休もお盆休みも帰省していないから、せめてお正月は実家でのんびり過ごしたい」という願いを叶えるのは残念ながら難しい状況になってきています。
このように新年に向けて明るいニュースが少ない中、活況を見せているのが「おせち市場」。思うように外出できない中、少し値が張るおせちを求める人も増えているようです。
帰りたくても帰れない
コロナ禍で帰省を控える人はどのくらいいるのでしょうか。女性向けメディアを運営する株式会社UOCCでは、年末年始の帰省に関するのアンケートを11月に実施(対象:自分が住んでいる都道府県とは別の都道府県に親がいる500人)。結果を女性向けメディア「spicomi」で公表しました。
それによると、「2020年から2021年にかけての年末年始に帰省しますか」という問いに対して「帰省する」と答えたのが33%(165人)、「帰省しない」が73%(335人)となりました。
注目すべきなのは、帰省しないと答えた335人のうち、これまで毎年帰省していた人は207人に上る点。すなわち、「コロナ禍で今年は帰省しないけれど、これまで毎年帰省していた」という人が、帰省しないと答えたうちの6割強にあたるのです。
帰省先が地方の場合、これまで何度かメディアでも取り上げられた「嫌がらせ」などを警戒したり、高齢者への感染リスクを考慮して致し方なく帰省を断念するという人は多いと思われます。年末年始は大勢で集まって会食したりお酒を飲む機会が多いため、「帰省しないことが感染防止につながる」という考えも広がっているのでしょう。