貯蓄額・負債額アップのカギを握るのは?

先では、2019年の各世代の「貯蓄額」「負債額」の平均額は、ちょうど10年前(2009年)よりもアップしていることが分かりました。ここからは、その背景をひも解くヒントになり得るデータをいくつかみていきます。同調査から関連しそうなデータを拾い、2009年、2019年の数値を比較していきましょう。

※総務省統計局のデータをもとに、編集部にて作成。

「世帯人員」にほとんど変化はありませんが、「世帯主の配偶者のうち女性の有業人員」が全体的に上がっていることが見てとれます。そして、年間収入も全体的に上がっています。平均貯蓄額が増えたのには、共働きの家庭が増え、収入が増えたことが影響しているのかもしれません。

また、「持家率」を見てみると、40代以下の世代で上昇していることが見てとれます。それらの世代での平均負債額が増えているのは、20~30代の若いうちに住宅ローンを組んで、家を購入する人が増えてきたということなのかもしれませんね。