さいごに

締めくくりとして、現在高校生の息子を持つ筆者自身の経験をお話ししましょう。

我が子が小学校1年生の時点で、筆者がLINEを交換したママ友は50人を超えていました。

そして我が子が高校に進学した今、たわいもない愚痴や世間話をしたり、食事に誘いあったりする相手は、たった2人だけ。しかも、両者ともに一対一のお付き合いで、3人グループではありません。

もはや「主婦あるある」ともいえる、“セレブVS庶民”、“ワーママVS専業”といった、女の嫉妬の構図。これは、客観的に見て「ないものねだり」のようにも感じられます。

「我が子どうしが同級生」というのは、ある意味最強の共通項。たわいのない世間話などが弾むのも、共感できる話題がある時期だからこそ。これは逆を返すと「ママ友ランチ」つながりなんて、子どもが小さい時のごく小さい枠組みにしかすぎません。

隣の芝生は青く見えてしまうものです。いまあなたがいる、その家庭こそが、あなたにとっては、一番安心できて幸せな場所なのではないでしょうか?

ひとときの「嫉妬」のメラメラは、そっと封印してみませんか?

犬養 のぞみ