アフターコロナを見据えた派遣会社の動向

興味深い動向として、現在、大手派遣会社のなかには「テレワーク可能なスタッフ」を派遣するという新スキームをつくっているところもあります。

これは遣社員がテレワークで使用するパソコン・通信機器などを、全て派遣会社側で用意するというもの。もちろん、「パソコンは不要で、モバイルWi-Fiだけ用意してほしい」等のニーズにも対応しています。

派遣会社のセールストークとしては「環境整備にかかる費用は全て派遣単価に含まれます! セキュリティも万全! さらに派遣社員の交通費が不要となります」ということになります(今年4月の労働者派遣法改定で派遣社員の交通費も勘案されることになっています)。

現在、派遣会社のビジネスモデルは徐々に変わりつつあります。数年前のバズワード「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)」をご存じでしょうか。一言でいうと、複数のアプリケーケーション等をデジダルパッチとして連携させ、業務効率改善を図るという新しいツールですが・・・

大手派遣会社のなかでは、このRPAの運用派遣スタッフを、サポートエンジニアとセットで提供するサービスを開始しているところもあります。悪い言葉ですが「派遣会社=口入れ屋」というのは、もう過去のイメージになりつつあると思います。