老後も安定して暮らすために今からできる準備とは
老後の生活では、まとまった貯蓄に加えて、個人年金などの定期的な収入があると安心感も高まります。60代の貯蓄状況でも、金額順で3番目に保険が入っています。
60代(二人以上世帯)の貯蓄の種類
定期性預貯金:882万円
通貨性預貯金:582万円
生命保険など:495万円
有価証券:345万円
金融機関外:26万円
普通預金などの「通貨性預貯金」約580万円、「定期性預貯金」800万円超に加えて、「生命保険など」で約500万円あります。国債・株式・投資信託などの「有価証券」「金融機関外預金」も、合計で約370万円となり、保険・投資で備えている様子が分かります。このようなデータをもとに、老後のためにできるお金の対策を考えていきましょう。
[1]個人年金保険
終身型の個人年金保険に加入し、払込期間にしっかりと保険料の支払いをすることで、毎年一定の金額を死亡するまで受け取ることができます。低金利の今は予定利率も低い状況ですが、年末調整の控除対象であるというメリットがあります。保険料控除の条件に該当する契約(保険料の払込期間が10年以上など)の場合、「個人年金保険料」として申告が可能です(控除額は年度により変わる可能性があります)。
早期に解約すると元本割れを起こす可能性があるなどのデメリットもありますが、保険料を支払うという方法で半ば強制的に積立を続けることができるという点は大きなメリットでもあります。