とある会社に勤務する中堅社員の主人公。ある日の業務時間中、書類の確認をお願いするために係長の席へ向かいました。ところが、係長は、いびきをかきながら爆睡中。起こすべきか、そっとしておくべきか…。
しかし、チェックをしてもらわないことには、仕事が全く進みません。意を決した主人公は、恐る恐る係長に声を掛けます。「すみません、係長。起きてもらえますか…?」
すると目を覚ました係長。開口一番「寝てないぞ!今のは、ほら、あれだ。何とかの呼吸法だ。今から全集中して仕事をするんだよ。」と主張しだします。主人公が「言い訳が苦しすぎるだろ…。」と心の中でつっこむと同時に、頭の中で、いつものごとく妄想スイッチが入ります…。
「全集中!! 仕事の呼吸、壱の型!」と唱えたかと思うと、おもむろに気を高めだす係長。そして最高潮に達したとき…。「タイムカード一閃!」という掛け声とともに、係長がタイムカードを機械に!その動きは、まさに水が流れるがごとく優雅で美しく、そして華麗。「なんてスタイリッシュなタイムカードの切り方なんだ。」と、思わず見とれてしまう主人公…。
「いや、その集中は、仕事のほうで活用しろよ…。」と、思わず、自分の妄想に突っ込んでしまう主人公。(妄想終了)