今年はコロナ禍ということもあり、帰省や実家訪問をとりやめた、というご家庭も多いかもしれません。とはいえ、お正月は、1年でいちばん、親戚間のコミュニケーションが盛んになる時期。

「おじいちゃん、おばあちゃんならば、自分の孫であればどの子もみんなかわいいもの」だと思うのですが・・・。

複数の孫を持つ祖父母のなかには、孫たちに対する態度が平等ではないケースもあるようです。そして、こうした「孫差別」に悩む親御さんも、実は珍しくありません。

ほかの孫と差をつけられて悲しい思いをする孫自身はもちろん、親にとっても心が痛くなる問題ですよね。なかには、「お年玉」の金額に不可解な差をつけられたことがある、という声も。

「孫差別」はどうして起こるのか。そして、もし我が子が「差別された側」の孫になった場合、親はどう対応すればよいのか。年の始めに、改めて考えていきたいと思います。

「孫差別」って、どういうこと?

孫差別とは、同じ孫であるにも関わらず、あからさまに差をつけて接することを指します。例えば、親族の集まりで祖父母に会いに行ったとき、兄夫婦の子どもにはよく話しかけたりお小遣いをあげたりしているけれど、弟夫婦の子どもには一切そういうことをしてくれない、といったことです。

もちろん、世の中のおじいちゃん・おばあちゃんみんなが、そんな孫差別をしているわけではありません。また、初孫だった場合や子どもの性格などによって、祖父母の対応に多少の差があることも想定内でしょう。

しかし、「あからさまな孫差別」をされたときに、親はどう対応すればよいのか・・・。嫁姑問題なども絡めて、今後の親族間の関係を考えたときに、非常にセンシティブな問題といえるでしょう。