さいごに

若い世代のみなさんの場合、老後に自分がどのくらい、どんなことにお金が必要となりそうかなんて、まったく想像が付かない、という人がほとんどでしょう。

また、はたらき盛りの40代以降になると、ある程度ライフスタイルが確立され、少し先を見据えた人生設計も可能となる人が増えてくるかもしれません。

定年の引き上げ、年金受給開始時期の繰り下げなど、長寿時代を見据えた社会の動きは段階的に進んでいます。人生100年時代。ご自身の生活には、今後どのくらいお金が必要なのか、そんな観点から、長期的な貯蓄計画を早めに意識しておかれるとよいかもしれません。

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

【参考】
2019年 国民生活基礎調査の概況」厚生労働省

池上 翠