医師がかわいそうだ、という意見もあるでしょうが、上記のように誰かが我慢をしなければならないわけですから、医師に我慢してもらうのか、他の誰かに我慢してもらうのか、国民的な議論が必要でしょうね。筆者としては、医師不足が解消するので一石二鳥の政策だ、と考えていますが。

貧しい人には補助金を

「貧しい人は高齢者であろうとなかろうと、1割負担にすべきだ」という意見もあるでしょう。1000円しか持っていない人は、外食も治療も受けられなくなってしまいかねないからです。

しかし、筆者は反対です。そうすると貧しい人が治療を受けるので、9000円の財政負担が生じるからです。

1000円しか持っていない人には、1000円の補助金を渡せば良いのです。そうすれば、その人は1500円で外食を楽しみ、500円の貯金ができるので満足するでしょう。

財政負担は、9000円から1000円に減ります。貧しい人に感謝されて財政負担も減るならば、そちらを選ぶべきなのは当然ですね。

余談ですが、日本では「金持ちには自己負担を」という場合、高額所得者を指す場合が多いですが、高齢者の中には所得は低いけれども巨額の資産を持っている人が大勢います。