「介護と育児の板挟み」もはや他人事ではない、ダブルケアという問題。

皆さんは「ダブルケア」という言葉を知っていますか?

育児と親の介護をおこなう時期が重なり、二重でお世話することを指します。「ダブルケア」は単純に考えても、育児のみや介護のみをおこなっている人に比べ、2倍もしくはそれ以上の負担がかかっている状況と考えられます。

現在、子育て中の人、親を介護している人、誰にでも起こりうる問題なのです。

そこで本記事では、「ダブルケア」が起こる原因や問題点、今後の課題などを解説していきます。

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「ダブルケア」はなぜ起こる?

では、厚生労働省の「令和元年(2019年)人口動態統計月報年計(概数)の概況」のデータを参考に、「ダブルケア」が起こる要因についてみていきましょう。

晩婚化

2019年の平均初婚年齢は夫31.2歳、妻29.6歳となっています。1995年の平均初婚年齢、夫28.5歳、妻26.3歳と比較すると、男女ともに約3歳、初婚年齢が上がっていることがわかります。

さらに近年では、女性もバリバリ働く時代となり、「キャリアウーマン」などという言葉も、名実ともに定着した感があります。

労働環境の変化や、結婚への意識の変化などから晩婚化が進み、「ダブルケア」が起こる一因となっているといえるでしょう。

出産年齢の高齢化

晩婚化に伴い、出産年齢の上昇もみられています。

2019年の、第1子出生時の母の平均年齢は、30.7歳となっています。1995年の、27.5歳と比較すると、前述の初婚年齢同様、約3歳平均年齢が上がっていることがわかります。

結婚後すぐに子どもができる家庭ばかりではありません。「とりあえず夫婦2人の時間を楽しみたい」「子どもが欲しいけど、なかなか子宝に恵まれない」などの事情を抱える家庭もあるでしょう。晩婚化やさまざまな事情が重なり、出産年齢が上昇していると考えられます。

また、40歳以上の出生では、出生数が5万840人で、うち第1子が1万8378人と、36.1%にも及ぶことが判明しました。

40歳以上での出産となると、親の年齢は60歳~70歳くらいと考えるのが自然です。すでに介護が必要となっている、数年後には介護が必要となる可能性も高く、初めての育児と時期が重なってしまうことは避けられないといえるでしょう。

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執筆者

介護福祉士・福祉住環境コーディネーター2級・福祉用具専門相談員の資格を保有。


特別養護老人ホームでの介護職や、福祉用具レンタル会社での住宅改修業務を経験し、現在はwebライターとして活動中。

介護職時代のリアルな実体験や、細かな介護方法、介護リフォームなどの知識を、分かりやすく発信していきます。