「ダブルケア」によって起こる問題
では、ここからは、ソニー生命が実施した「ダブルケアに関する調査2018」の結果より、ダブルケアの実状について深掘りしていきましょう。
離職せざるを得ない現実
有職者(765名)に、負担に感じていることを聞くと、「仕事との両立」と回答した人は、男性15.4%、女性28.7%でした。育児や介護は女性が担うことが多いため、男性と比較して約2倍という結果になりました。
仕事をしながらの育児や介護は、とても大変なものです。ましてや、仕事に加え、育児と介護の両方を同時期に担うとなれば、かなりの負担となるでしょう。
どれか1つでも負担を減らすと考えたとき、仕事を辞めるという決断に至るのは、誰にでも起こりうることかもしれません。
孤立してしまう
自身が中心となって世話・見守り・介護をしている人(205名)に、中心となって関わっている理由を聞くと、女性では「自分以外に主に介護できる人がいない」と回答した人が、62.4%にも及ぶ結果となりました。
家庭の中に協力者がおらず、1人で育児と介護を担うことになれば、孤独感を感じてしまうこともあるでしょう。
さらに、「ダブルケア」をおこなうことで、会社を退職したり、友人などとの付き合いが減ったりすれば、社会とのつながりがなくなり、孤立してしまうこともあります。