年収1000万円と2000万円だと手取り額や生活の違いは
「近所のママ友が、夫は1000万円プレーヤーだと自慢している。でも近所の激安スーパーでバッタリ出くわして、気まずそうにしていた。年収1000万円ってそんなに余裕ないの?」(Fさん・33歳)
「土地持ちの知人が、いつも質素な服を着ているのが気になる。年収数千万いっているのに、ぜんぜんそんなふうには見えない」(Yさん・58歳)
年収が高くなるほど、累進課税で手取り額に影響が出てしまうもの。気になる実際の手取り額は、年収1000万円が700~780万円(月収約60万円)、年収2000万円だと1250~1350万円程度(月収約110万円)になるといわれています。もちろんこれは家族構成や居住地域などによっても変わりますが、年収に1000万円ほどの差があっても、手取りでは550~570万円前後の差に縮まってしまうのですね。また、年収2000万円以上になるとサラリーマンでも確定申告が必要になります。そのため金銭感覚に厳しい目をもち、節度を保った生活を送る人も少なくないようです。
その手取りから可能になるライフスタイルはどんなものでしょうか。まず一般的に、家賃の適正は年収の25%だといわれます。それに照らし合わせてみると、年収1000万円世帯は約21万円、2000万円世帯では約42万円です。一例ですが、都内一等地で20万円前後の賃貸ではワンルーム・1LDK程度になり、ファミリー層には手狭です。少し郊外に拠点を移すか、築年数の古い物件を選ぶ必要が生まれ、いわゆる「高級タワーマンション住まい」という優雅な生活ではちょっと背伸びした印象に。一方、2000万円世帯ではデザイナーズマンションの3LDKなども選択肢に入ってきます。やはり年収1000万円~2000万円の差は、住環境をはじめとしたライフスタイルに大きな影響を与えそうですね。