「ウチは夫婦仲いいから大丈夫」なんて思っている男性に質問です。

果たして、あなたの奥さんも、あなたと同じ気持ちなのでしょうか?

今回は、「夫婦円満だと思っていたのは、実は自分だけだった…」という男性3人が、それぞれの離婚にまつわるエピソードを語ってくれます。

妻から突然の離婚届。原因はまさかの「自分」!?

『もう我慢の限界です!別れてください』

「いつも通り仕事から帰ってきたら、突然妻に離婚届を突き付けられました。でも、まったく心当たりがありません。ゆっくり話し合おうと言っても、妻は聞く耳持たずで…。何が何だかわかりませんでした」

Mさんは、妻と小学生の息子との3人家族。ギャンブルもしなければ借金もない、浮気なんて考えたこともないといいます。誰よりも妻のことを愛していて、毎日家族のために働いていたそう。

「ひとまず落ち着いてもらおうと、実家に帰ってもらい時間をおきました。でも、数日たっても妻の気持ちは動かず…。せめて理由だけは教えてほしいと頼むと、妻の口から、驚きの言葉が出たのです」

『あなたはずっと、モラハラ夫だった』

今まで我慢してきた恨みつらみを、いっきに吐き出すかのように、Mさんの妻は語りだしたそう。

その「モラハラ行為」は、最近始まったことではなかったのです。子どもの夜泣きがひどい時に「静かにさせろ!」と怒鳴られたこと。体調が悪いのに、自分の趣味を優先させて息子をお風呂に入れてくれなかったこと。夕食にスーパーのお惣菜を出したら「今日は手抜きだな」と言われたことなど…。

「他にも山ほど出てきましたが、正直覚えていないことばかりでした。思い返せば、自分は家事や育児はほとんど手伝ってこなかったのだと思います。それなのに文句ばかり言われたら、妻もイヤになるでしょう。反論の余地がありません」

ひとつひとつの言動はちょっとしたことでも、それが積み重なっていけばいつか崩れてしまいます。本当に愛があるのであれば、相手を思いやる気持ちを忘れてはいけないと思わせるエピソードでした。

「あのひと言が命取りだった!」妻への禁断フレーズで一気に離婚へ

Sさんは、妻とまだ幼い子どもとの3人暮らしだったそう。いわゆる亭主関白な性格で、男は外で働き、妻は家を守るという考えだったといいます。

「何も疑問に思っていませんでした。自分は家族のために働いて家庭にお金を入れている。だから、飲みに行ったり自由な時間があったりしても当然だと。逆に妻は、稼いでいないし1日中家にいるんだから、少しくらい我慢するべきだと思っていたんです」

そんなある日、Sさんが仕事から帰ってくると、洗濯物が干しっぱなしだったそう。仕事でイライラしていたこともあり、Sさんは決定的なセリフを放ってしまいます。

『俺は毎日仕事をしてるんだ!家事を手抜きするんじゃない』と、妻を怒鳴りました。そして、『子育てより仕事の方が何倍も大変なんだ!』とも。その翌日、妻は子どもを連れて家を出ていき、そのまま離婚することになりました」

当時は妻が怠けていると思っていたSさん。しかし、その後いろんな人から話を聞くうちに後悔するようになったといいます。

「あの日、子どもの体調が悪く、家事が思うように進まなかったというのは知っていました。でも、どうしても妻が怠けているようにしか見えなかった。あの一言を言わずに気遣ってあげられたら、状況は変わっていたのかもしれません。今さらですが」

妻の心の中には、もともと夫に対する元々不満が渦巻いていたのかもしれません。でも、Sさんのあの一言がさえなければ、離婚を踏みとどまっていた可能性はあります。仕事と比較して、家事や育児を軽視する態度は、改めたほうがよいかもしれませんね。

「夫源病」の妻と2人きり。もはや離婚も視野に…

「妻との関係は良好でした。でも、ある時から妻が体調不良を訴えるように。しかも決まって週末、私の仕事が休みの時でした」

子どもの手も離れ、夫婦2人だけでの生活になったTさん。やっと夫婦でのんびりと過ごせると思った矢先の出来事でした。

「はじめは何か病気だと思って心配したのですが、違いました。もしかしてと思っていたのが確信に変わったのは、平日に私が半日で帰った時。私の顔を見たとたん、妻は急に頭が痛くなったといって寝室にこもってしまったんです。そう、妻は『夫源病』でした」

でも、Tさんは家事を手伝ったりもするいわゆるイイ夫。それなのに、なぜ妻は夫源病になってしまったのでしょうか?

「いろいろ調べてみてわかったのは、私の性格が原因になっているかもしれないということでした。負けず嫌いで、仕事だけでなく家事や頭の良さまで、何かにつけて妻より優位に立とうとしていたこと。周りの目を気にして見栄を張っていたこと。良かれと思っての行動が裏目に出ていることもたくさんありました」

ただ、妻も「これがイヤ」と明確なものがあるわけではないそう。それだけに、対処法を見つけるのが難しく、2人は離婚に向けて話し合いを始めているといいます。

さいごに

「親しき中にも礼儀あり」という言葉があるように、夫婦といえども思いやりや最低限のマナーは必要。突然に思える離婚劇の裏には、どこかに必ず原因があります。夫婦は対等な関係でありたいもの。妻の立場に立って、自分の言動を一度振り返ってみませんか?

犬養 のぞみ