「夫源病」の妻と2人きり。もはや離婚も視野に…

「妻との関係は良好でした。でも、ある時から妻が体調不良を訴えるように。しかも決まって週末、私の仕事が休みの時でした」

子どもの手も離れ、夫婦2人だけでの生活になったTさん。やっと夫婦でのんびりと過ごせると思った矢先の出来事でした。

「はじめは何か病気だと思って心配したのですが、違いました。もしかしてと思っていたのが確信に変わったのは、平日に私が半日で帰った時。私の顔を見たとたん、妻は急に頭が痛くなったといって寝室にこもってしまったんです。そう、妻は『夫源病』でした」

でも、Tさんは家事を手伝ったりもするいわゆるイイ夫。それなのに、なぜ妻は夫源病になってしまったのでしょうか?

「いろいろ調べてみてわかったのは、私の性格が原因になっているかもしれないということでした。負けず嫌いで、仕事だけでなく家事や頭の良さまで、何かにつけて妻より優位に立とうとしていたこと。周りの目を気にして見栄を張っていたこと。良かれと思っての行動が裏目に出ていることもたくさんありました」

ただ、妻も「これがイヤ」と明確なものがあるわけではないそう。それだけに、対処法を見つけるのが難しく、2人は離婚に向けて話し合いを始めているといいます。

さいごに

「親しき中にも礼儀あり」という言葉があるように、夫婦といえども思いやりや最低限のマナーは必要。突然に思える離婚劇の裏には、どこかに必ず原因があります。夫婦は対等な関係でありたいもの。妻の立場に立って、自分の言動を一度振り返ってみませんか?

犬養 のぞみ