たしかに、最も多く教育資金が必要になるのは大学入学時。小学校から高校までの間にしっかりお金を貯めておいて、大学入学に備えるというのが王道かもしれませんが、出産時期が遅いとCさん夫婦のように子どもの大学受験前に定年を迎えるというパターンもありえます。

Cさんの場合、出産するまではキャリアウーマンとして働いており、夫にも十分な収入があるため、早めに育休から復帰して収入を確保し、上手に節約しながら老後資金も貯めていけばそこまで苦しい展開にはならないでしょう。

「夫とも相談して、定年後は嘱託社員になってしまうけれどできるだけ定年後も働き続けてもらうことにしている。私自身も、子どもがいても管理職を目指して少しでも給料を上げることを意識しているし、2人で節約するという意識を持って取り組もうと思っている」とのこと。

いまは定年後も働ける環境が整ってきていますから、夫婦ともにできるだけ長く働いて収入を得る期間を延ばすということが大切ですね。

おわりに

老後、自分が何歳まで生きるかわかりません。また、家族に何が起きるかもわかりませんから、どんなにお金があっても不安は尽きないものです。幸せな老後生活を送れるよう今からしっかり準備をしておきましょう。

大塚 ちえ