内閣府男女共同参画局によると、夫婦共働き世帯は昭和55年以降年々増え続け、平成9年以降は共働き世帯数が男性雇用者と無業の妻から成る世帯数を上回っているという結果が出ました。

老後の平均的な生活費は夫婦2人世帯で夫が会社員、妻は専業主婦の場合で算出されていることが多いため、共働き世帯の場合は金額が異なることになります。

今回は定年前50代共働き夫婦の場合、老後はいくらあれば安心なのか確認してみましょう。

老後資金のほとんどは年金と退職金で大丈夫?

老後を迎えたときの生活費のほとんどは年金と退職金でまかなうと考えている方も多いのではないでしょうか。

まずは年金からですが、夫婦共働きでどちらも会社員だった場合はそれぞれが厚生年金に加入することになります。

厚生労働省「平成30年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」から厚生年金の男女別平均年金月額をみてみましょう。

厚生年金保険の平均年金月額

  • 男性:163,840円
  • 女性:102,558円

夫婦共働きの場合、平均でも2人で266,428円受け取れることになります。
老後の夫婦2人の生活費平均は約26万円といわれていますので、年金だけで基本的な生活は出来ることになります。

では退職金はいくら受け取れるでしょうか。

厚生労働省「平成30年退職給付(一時金・年金)の支給実態」によると、大学・大学院卒で勤続20年以上かつ45歳以上の定年退職者の退職金平均は1,983万円となっています。

仮に夫婦2人で同じ金額を受け取ったとすると3,966万円ですからかなりの金額になります。