老後資金を貯めるためには資産運用が必要

日本の金融資産の多くは年金生活世帯(60歳代以上)が保有しているとされており、現在の40代の人は、リタイア後に親から相続でお金をもらえば苦労しなくてすむと考えているかもしれません。たしかに60代と70代の金融資産保有額(金融資産保有世帯)は、以下の通りで、平均で2,000万円前後の貯蓄があります。

60歳代

  • 平均:2,203万円
  • 中央値:1,200万円

70歳代

  • 平均:1,978万円
  • 中央値:1,100万円

しかし日本は長寿化が進んでおり、現在60歳の人の約4分の1が95歳まで生きるという試算もあります。親がある程度の資産を保有していても、将来も使わずに残し続けるという保証はありません。やはり自助努力によって、ある程度の資産を貯めていくことが必要なのです。

40代は住宅ローンや子どもの教育費でなかなか貯蓄ができず、老後資金に不安を感じている人も多いでしょう。しかし、親からの相続を当てにしてはいけません。生活費を節約し、貯めたお金で資産運用を始める必要があるのです。ただ、低金利が続いているので、預貯金ではお金はほとんど増えません。株式や投資信託などの投資をおこなう必要があるのです。

投資では、ニーサやイデコなどの非課税制度を利用しましょう。通常、運用益には20.315%の税金がかかりますが、イデコやニーサでは非課税になるからです。また、40代なら20~30年といった長期での運用が可能です。少額からでもいいのでコツコツと資産運用を続けるようにしてください。