髪型がテキトーになり、髪質が悪くなったと感じている人も

一方で、意外と置いてきぼりになっているのが髪型やヘアケアです。マスクによる肌荒れやコロナ太りなどのほうが気になって、髪の毛の状態や髪型が後回しになっている人が多いのかもしれません。

「fracora(フラコラ)」ブランドを展開する美容総合通販の株式会社協和が、11月初旬に40代~50代の働く女性500人を対象に行った調査では、半数以上の女性が「オンライン対面時は髪型がおざなりになりがち」と回答。さらに「オンライン対面が増えてから、ヘアケアにかける時間が減った」と答えた161人のうち、約6割近くが「髪の状態が悪くなったと感じたことがある」と回答しました。

髪型については、美容師と至近距離で接する美容院に行く頻度も影響しているのでしょう。筆者の友人にも「美容院に行く機会が減ったから、染色をやめて地毛の黒にした」「ショートやボブはカットの頻度が多いから、コロナ禍以降は髪の毛を伸ばしている」という人もいました。

コロナの収束によって、こうした女性たちの美意識やメイク、ヘアケアなどへの価値観が元に戻るのかはわかりません。ただ、一定期間メイクをしないで過ごす生活や、美容院にあまり行かないことのラクさや支出の少なさに慣れると、「もうずっとこのままでいい」と考える人は少なくないのかもしれませんね。

【参考資料】
リモートワークでの女性の身だしなみに関する調査」(eBay Japan合同会社)
リモート時代のヘアケア事情」(株式会社協和)

富士 みやこ