おわりに
季節の恒例行事とも言える、年末ジャンボ宝くじ。今回はプロスペクト理論の観点から、宝くじを買ってしまう心理を解説していきました。高い確率を低く、低い確率を高く感じてしまうという傾向は、宝くじに限らずさまざまな場面で見られます。
とはいえ、宝くじは“夢を買う”と言われるように、理論上の損得だけでは語れない楽しさ・ワクワクがあるのも事実です。だからこそ毎年売り場には長蛇の列が見られるのでしょう。
「一発当てる」には適した手段とはいえませんが、一種のエンタメと割り切って楽しめるとよいですね。
【参考】
宝くじ公式サイト
(※1)「日本の統計2020」第2章 人口・世帯 総務省統計局
(※2)「宝くじ・公営競技・サッカーくじの実効還元率」総務省
『ポケット図解 行動経済学の基本がわかる本』ハワード・S. ダンフォード(著)秀和システム
『実験ミクロ経済学』小川 一仁、川越 敏司、佐々木 俊一郎(著)東洋経済新報社
『図解 使えるミクロ経済学』菅原晃(著)KADOKAWA
田原 未沙記