「お肉が苦手で食べられない…」もしくは、「植物性の素材で食べごたえのあるお料理をじょうずに作れたらいいな」と思っている方、いませんか?
Veganフードクリエイターの門脇令奈です。
最近よく耳にするヴィーガン。「ベジタリアンとはどこがちがうの?」なんて不思議に感じている方もいるかもしれませんね。動物由来の食品を一切摂らないため「すごくストイックな食習慣」というイメージがある人もいるでしょう。
実は筆者がヴィーガンにたずさわるきっかけのひとつが、「お肉へのニガテ感」でした。今回は、お肉を使わずに「満腹感」を味わうためのヒントをお伝えしていこうと思います。写真の「角煮」のレシピも最後にご紹介しますね♪
お腹はしっかり満足!「ヴィーガンランチ」
さて、こちらのランチ。実は動物性の食材は一切使っていません。
中身は以下の通り♪
- いくら…アマニ油と醤油で漬けたタピオカ
- 唐揚げ…大豆ミート
- スープ…ベースは昆布だし、醤油で味を調えています
ちょっと気にしていただきたいのがスープ。チキンやビーフのコンソメ、かつおだしなどは動物性なので、ヴィーガンは使わないのです。ゴマや白髪ネギなどをちらして香りや味にアクセントを加えてもよいでしょう。
「動物愛護とヴィーガニズム」
ここでちょっと、まじめなお話を。日本では、東京オリンピック開催を控えて注目度が上がったヴィーガン。その意識は、「動物愛護」や「環境保護」といった側面にも強く向けられています。ヘルスコンシャスだけではなく、SDGs(※)コンシャスな食習慣であるといえるでしょう。
※SDGs(「持続可能な開発目標」エスディージーズ、と読みます)
世界のリーダーが集い草案をまとめ、2015年9月の国連総会で採択された国連開発目標。「地球上の誰一人として取り残さない」がコンセプト。
「2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標」外務省
「SDGs(Sustainable Development Goals:SDGs)への取組」アイズ株式会社
ベジタリアンの中でも、最もきまりが厳しいといわれるヴィーガンは、肉、魚だけではなく「卵、牛乳」なども食しません。
さらには、皮革製品など、「動物由来の素材を含む製品を作らない、買わない」という考えを持つ人もいます。これは、動物実験などを経て作られた化粧品などに対しても同じです。
ふだんの生活に、少しだけヴィーガニズムの視点をとりいれていただくことで、健康だけではなく、「動物愛護」、SDGsへの意識を高めていただけると嬉しいな、と筆者は願っています。
余談…
筆者は「お肉がニガテだった」と冒頭でお話しました。実は、幼少時、自宅のすぐそばに「屠(と)殺場」があったのです。朝は元気な声を上げていたブタたちが、夕方にはお腹を開けかれた姿になってぶら下がっている…日常的にそんな光景を見ていた筆者は、高校生になる頃までお肉を食べることができなかったのです…。この経験は、筆者のヴィーガン研究の軸になっているといってよいでしょう。
この角煮の正体は?
豚の角煮、こってりして大好き!という方も多いですよね。さて、こちらの角煮は豚バラ肉を使っていません。
さて、「何の角煮」か、わかりますか?
この角煮の正体は、「車麩」。お麩で作っているんです。
では、レシピをご紹介しますね。
材 料(4人分)
角煮
- 車麩6個
- 片栗粉…適量
- ゴマ油
タレ
- 昆布だし…3カップ
- 醤油…大さじ4
- お好みの砂糖…大さじ2(今回はてんさい糖を使用)
- みりん…大さじ2
- しょうが(すりおろす)…1かけ
飾り用
- ねぎ(小口切り)お好みで
作り方
- 車麩は水に10分ほどつけて戻し、軽く水気を切る。
- 【1】を、全部混ぜたタレに30分ほど漬け込む。
- 【2】の水気を軽く絞り、片栗粉をまんべんなくまぶす。
- フライパンにゴマ油をひき、中火で焼く。
- 少し焦げ目がついたら、残りのタレをフライパンに入れ一緒に汁気がなくなるまで煮る。
- お皿に盛りつけて、お好みでネギやアサツキを添える。
さいごに
「お肉やお魚を使わないお料理で、満腹感を十分に得るにはどうしたらいいの?」なんて質問を受けることがよくあります。
そんなときに私がまずおすすめしているのが、「ソース(タレ)」に工夫をすること。
ちょっと物足りないな…と感じたときには、ネギやニンニクなどの香味野菜(※)を使ってみましょう。満足感を得られる香りや味付けが実現するかもしれません。
※ただし、一部の「オリエンタルヴィーガン」は、五葷(ネギ類、にんにくなど)を使いません。
例年であれば、同僚や友人とクリスマスパーティーや忘年会の計画を立てる時期。今年はおうちで家族とゆっくり過ごす方も多いでしょう。ぜひ、ヘルスコンシャスなヴィーガン料理をとりいれてみてくださいね。


