しかしながら、翌年1992年8月にはあっという間に14,194円まで暴落し、その期待は一気に剥落したのです。なお、その後は上げ下げを繰り返しながらも下落トレンドが続き、リーマンショック直後の2008年10月には6,994円の最安値(ザラバ値)を付けています。

ちなみに、29年前の1991年の米国NYダウは3,168ドル(年末終値)でしたが、29年後の現在は史上最高値を更新し、さらに30,000ドル間近の位置にあります。日本株が29年ぶりの高値と言っても、上昇が続く米国株とは大きな違いがあることを改めて実感せざるを得ません。

29年前にも首相が交代! 宮沢内閣は最後の自民党単独政権

1991年11月には自民党の海部俊樹首相が退陣し、同じ自民党の宮澤喜一氏が新たに内閣総理大臣に就任しています。偶然にも29年後の今年2020年は安倍政権が終わり、新たに菅政権が誕生しました。

なお、29年前に発足した宮沢内閣は、29年後の現在に至るまで最後の自民党単独政権となっています。これ以降、総選挙で単独過半数を大きく上回る大勝は何度か起きましたが、全て連立政権という形です。

自民党が野党に下った2回(1993年、2009年)も、与党は連立政権でした。今振り返ると、一つの政党(=自民党)が単独で政権を担うのが当然だった最後の時代だったのです。

また、皇室に目を向けると、1991年2月に「立太子の礼」が行われました。これにより、当時の浩宮徳仁親王が正式に皇太子となられました。その皇太子さまは昨年2019年に天皇にご即位されています。