じゃあ負債はどのくらい?

貯蓄と負債はセットで見ていく必要があるでしょう。そこで、今度は負債額の平均について、さきほどと同じように、年代別に追っていきましょう。

負債の全体の平均値は570万円です。

年齢層別の平均値

20代(~29歳)の負債の平均額・・・877万円
30代(30~39歳)の負債の平均額・・・1395万円
40代(40~49歳)の負債の平均額・・・1124万円
50代(50~59歳)の負債の平均額・・・652万円
60代(60~69歳)の負債の平均額・・・250万円
70代以上の負債の平均額・・・70万円

では、次に、これらの負債の中に含まれる「住宅・土地のための負債」、つまり住宅ローンの金額について見ていきます。

負債のうち「住宅ローン」はどのくらい?

「住宅・土地のための負債」の全体の平均値は518万円。住宅ローン以外の負債も含めた全体に占める割合は91%。負債の9割以上が住宅ローン、ということになります。

では、年齢層別の「住宅・土地のための負債」の平均額をみていきましょう。

  • 20代(~29歳):815万円【93%】※
  • 30代(30~39歳):1337万円【96%】※
  • 40代(40~49歳):1052万円【94%】※
  • 50代(50~59歳):578万円【89%】※
  • 60代(60~69歳):190万円【76%】※
  • 70代以上:51万円【73%】※

※【 】内は住宅ローン以外の負債も含めた全体に占める割合です。

負債が平均で1000万円を超えている30代、40代は、住宅ローンに加え、教育費などで何かと負担が多い世代といえるでしょう。そして、50代以降、住宅ローンが負債全体に占める割合はだんだんと小さくなっていきます。特に50代と60代の平均額の差は顕著ですね。

これらの数字をながめると、50代でようやく「負債<預貯金」となるケースが多い、ということが推測されます。