息子の彼女も海外旅行へ連れて行く
「お金持ちってこういうことか…」としみじみ感じたのは、いくつもの会社を経営している彼の父親です。
彼から「海外旅行へ行かない?」と誘われましたが、当時バイト生活だった筆者は当然海外へ行く資金などありません。丁重に断ろうとすると、彼は「旅費は親父が出すから、大丈夫!」というのです。詳しく聞いてみると、彼の一家は年間で3〜4回は海外へ旅行していて、アメリカやヨーロッパに別荘をいくつも所有しているとのこと。
親戚や息子たちの彼女だけではなく、最近仲良くなった友人らの旅費も出して海外旅行へ誘うというので驚いてしまいました。
空港では特別扱い&待ちなし
彼の一家と彼女たち、そして親戚に親しい友人たち…愉快なご一行の人数は15名ほどになり、空港でもとても人目を引きました。
筆者はそれまでも何度か海外へ足を運んでいたのですが、空港では「待機時間があること」「パスポートや航空券を見せる必要があること」などは、誰にでも課せられている義務だと思っていました。
しかし彼の両親を先頭とする愉快なご一行は、搭乗時には先に並んでいる人の列をす〜っと横切り、あれよあれよという間に飛行機の中へ。
「えっ?もう機内に入るの?」「航空券チェックは?」とあたふたしている筆者を横目に、ご一行は慣れた様子で機内に乗り込み始めました。どこかで航空券を見せていたかもしれないし、筆者が知らない所で搭乗手続きを誰かが済ませていたのかもしれません。しかし、あまりにもスムーズでVIPな対応に驚きを隠せませんでした。