ただ、この平均額は、資産の多い方も含まれますので、平均額の値は大きくなりがちです。

実際の感覚に近い数値としては、「平均」ではなく、「中央値」があります。参考にしてみるのもいいかもしれません。

60代の平均貯金額は?

それでは、60代の平均貯蓄額を見ていきましょう。参考として、70歳以降もご覧ください。

  • 60~69歳の平均貯蓄額・・・2,313万円
  • 70歳以降の平均貯蓄額・・・2,189万円

いずれも2,000万円を超える結果となりました。退職金の支給や子育てが一段落した後の貯金期間を経て、50代の平均より700万円近く貯蓄が増えています。

ちなみに、こちらの統計では「~59歳」、「60歳~」での平均貯蓄額を計算しています。下記をご覧ください。

  • 「~59歳」の平均貯蓄額・・・1,187万円
  • 「60歳~」の平均貯蓄額・・・2,240万円

前項で全世帯の平均貯蓄額が1,748万円と伝えましたが、60代以降を除いた、59歳までの世代で平均を取ると、平均貯蓄額が約600万も下振れします。

つまり、60代以降世帯の貯金が多いため、全体の平均額が上昇しているとも言えます。

定年を迎える60代が全年代でいちばん貯金を保有しているのは間違いなさそうです。