一見余裕そうな年収~約1,000万円
「年収1,000万円」――こう聞くと、大変高い年収であり、ゆとりのある豊かな暮らしができるだろうというイメージを抱く人はとても多いでしょう。12分割しても月額約83万円であり、一般的な物価や家賃から考慮すると、一体どこにそんなにお金を使う生活があるだろうかなどと思ってしまうほどです。しかし年収1,000万円の人たちの実際の手取り額は、実は700万円~800万円。多くの割合を税金等で引かれ、実際に暮らしや貯蓄に使える金額は意外につつましいものに。
また、国税庁長官官房企画課が令和元年9月に発表した「平成30年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-」によれば、年収1000万円以上~を得ているのは全体の5%との結果が出ています。“専業主婦(夫)になる”ことを考えた場合、その5%の勤労者の伴侶になる人口もまた、5%程度ということに。子を持つ世帯にとっては、子育てにかかるお金の心配はもちろんのこと、夫婦二人の生活費・老後の貯蓄だけでも何かと不安な現代。自分がその5%に入るのかどうかを計算するよりは、夫婦二人で支え合う家計が安心かもしれません。