シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛丼チェーン店「すき家」他を運営するゼンショーHD(7550)の2020年10月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年11月2日に更新された、すき家の速報ベースの2020年10月既存店売上高は対前年同月比104.9%とプラス成長。内訳は客数101.6%、客単価103.2%でした。
また全店売上高も106.5%と、既存店・全店ともにプラス成長となっています。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。
今期上期の既存店売上高は7月がプラス成長(102.7%)となりましたが、他の月は5カ月全てマイナス成長です。ただし下期最初の10月はプラス成長(104.9%)と、幸先良いスタートを切ることができました。
また全店売上高は7月と10月のプラス成長に加えて8月も100.0%であり、マイナス成長月は4カ月に留まっていますが、概ね既存店同様の推移を見せています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の2019年以降の株価は、2,500円台でいったん天井を付ける傾向にあります。2020年も1月に高値2,535円を付けた後に下落を開始し、世界的な株価下落を受けた3月には1,677円まで下落しました。
その後はN字型での上昇を見せた後、9月23日に年初来高値2,585円に到達。現在は若干下落した2,400円付近で取引が行われています。
コロナ禍の影響で上期の売上高は既存店・全店ともに厳しい状態が続きましたが、下期はプラス成長からのスタートとなりました。このまま対前年同月比プラス成長を維持できるのか注目されます。
参考資料:すき家 月次売上推移 (2021年3月期)
LIMO編集部