楽しい雰囲気を台無しにする「ドケチママ」

Eさんは、ママ友Fさんの「節約魂」に、正直ドン引きしていたと言います。

「最初は、『住宅ローン返済中で、節約しているんだ~』と自己紹介されたときは、お金に対して堅実なママさんなんだな、程度しか思っていませんでした。でも、いざお付き合いをすると、驚くことが多くて…」と困惑気味のEさん。

Fさんを含むママ友数人で、子連れでお出かけをした時のこと。ママ友のひとりが、300円ほどでできる手形アートのワークショップを見つけ、「子どもたちにやらせてみない?」と提案したのです。ほとんどの人が「いいよ」と即答しましたが、Fさんだけは、ちょっと考えて「こんなのに300円も払うのはもったいない。うちはいいわ」と辞退したのです。

「え?と思いました。だって、子どもは全員やる気満々だったんですよ」とEさん。Fさんの子も、当然自分もできるつもりではしゃいでいたのに、自分のママが急に『うちはやらない』なんて宣言したことで、もう大泣き。

結局、誰からともなく『じゃあ、やめよっか』という雰囲気になりました。盛り上がりっていた子どもたちを何とか諦めさせたあとも、その場にいた全員がモヤモヤした気分だったたと言います。

Eさんは続けます。「他にもあるんですよ。ママ友だけでお茶しようとなって、ファストフード店に入ったのですが、みんながカウンターに並ぶ中、彼女は『席を取っておくね』と言って、率先して席についたのです。その時は『気が利くなあ』とみんな彼女に感謝したほど。

でも、商品を受け取った1人が、『席の見張りを代わるから、注文しておいでよ』と言ったところ、Fさんからは『私はいらない』という返事が。

え?何も買わずに居座るつもり?その神経にも驚きましたが、皆、飲まず食わずの人の前で飲み食いするのは気が引けてしまって…。その日は早々に解散しました

金銭感覚は人それぞれですが、周囲の状況に合わせた最低限の出費くらいは、必要経費として考えることを心がけたほうがよいかもしれませんね。熱心すぎる節約は、時と場合によっては、周りにいる人からヒンシュクを買ったり、「ドケチ」、「下品」認定されてしまいます。