コロナ禍で世界的にエンタメ業界が打撃を被る中、日本では『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(以下、『鬼滅』)が空前の大ヒットになっています。

『鬼滅』は公開3日で興行収入46億円を超え、さらに歴代最速の10日間で100億円を突破。この勢いを受け、配給会社の東宝(9602)の株価はこれまでの最高値4,915円に迫る4,700円を一時回復しています。

東宝は『鬼滅』の驚異的な興行収入に加え、来年1月にもヒットが期待される作品が控えています。『鬼滅』公開直前に上方修正された業績予想は、今後、再び上方修正されるのか。株価の行方とともに注目されます。

『鬼滅』公開直前に発表された業績上方修正

東宝が配給(正確にはソニー系の株式会社アニプレックスとの協同配給)する『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』の興行収入は、10月16日の公開初日からの3日間で46億円を超えました。

これは、昨年のアニメヒット作による公開後3日間の記録、『アナと雪の女王2』の19億円、『天気の子』の16億円を大幅に上回っています。

その東宝は『鬼滅』公開直前の10月13日に、2021年2月期連結業績予想の上方修正を発表しています。