株価は2019年6月の最高値4,915円を超えられるか?
『鬼滅』の大ヒットを先取りする形で、東宝の株価は上昇しています。同社株価の最高値は2019年6月の4,915円ですが、『鬼滅』公開後の10月19日には4,700円を一時回復しました。
コロナ禍による減収減益を予想する中では、株価の最高値更新は厳しい面もあります。しかし『鬼滅』のさらなる興行収入の伸びに加えて、2021年1月に控える『シン・エヴァ』のヒット次第では、東宝の株価が最高値を更新する可能性もゼロではないでしょう。
おわりに
アニメ映画の国内歴代興行収入ベスト3は、1位『千と千尋』(308億円、2001年)、2位『アナと雪の女王』(255億円、2014年)、3位『君の名は』(250億円、2016年)です。『鬼滅』がこれらの記録を破ることができるか、今後の興行収入の推移と東宝の業績・株価の行方に注目したいと思います。
【参考資料】
- 「業績予想の修正に関するお知らせ」(東宝株式会社)
- 「2021年2月期第2四半期(2020年3月1日~2020年8月31日)決算説明資料」(東宝株式会社)
石井 僚一