「格安賃貸」の脅威〜レオパレス21救済ファンドの野望で全国の大家さんが窮地に!?

これからの不動産投資戦略を徹底解説!

先日、倒産の危機が叫ばれていたレオパレス21に救世主が現れました。それは、米投資会社のフォートレス・インベストメントです。

この投資ファンドが計572億円をレオパレス21に支援すると発表したことで、同社の株価が急騰しています。

しかし、レオパレス21の救世主であるフォートレス・インベストメントが不動産投資家の脅威になる恐れがでてきました。というのも、この投資ファンドは低所得者向けの格安賃貸、「ビレッジハウス」を全国で10万戸も運営している日本最大級の大家さんだからです。

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もし今後、レオパレス21がこの投資ファンドに吸収されるとすれば、合計60万戸以上の格安賃貸が世の中に供給されるわけですから、大家さんの脅威となることは間違いないでしょう。

そこで今回は、この投資ファンドの正体や格安賃貸のビレッジハウスについて詳しく解説します。さらに、今後レオパレス21がどのように一般の不動産投資家の脅威になるのか、そしてその対策についても具体的に解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください(以下、レオパレスと表記)。

レオパレス救世主のしたたかな策略

今回、レオパレスの救済に名乗りを挙げたのは、米投資会社のフォートレス・インベストメントです。同社は、2020年3月期に赤字転落して話題になったソフトバンクグループが2017年に買収した会社です。

日本では2016年に、政府からの払い下げ入札で「雇用促進住宅」を10万戸取得し、現在は「低価格賃貸」がコンセプトのビレッジハウスというブランドを全国展開しています。

このフォートレスが、レオパレスの四半期決算において約600億円の支援を発表したことにより、どん底だったレオパレスの株価が翌日暴騰しました。これはなかなかしたたかな作戦だな・・・と思ったのは私だけではないはずです。

レオパレスはもともと8月に予定していた20年4~6月期の決算発表が、早期退職者が大量に発生したという影響でまとめられず、9月11日に延期となっていました。しかし、決算資料の度重なる遅延で、またもや9月30日に再延期。

さらに、決算発表が「大幅な赤字」「債務超過が100億円になる」と報道されたことで、レオパレスの株価は大暴落していました。

しかしこれは、フォートレスの策略だったと思えてなりません

決算発表の遅れに乗じて、「100億円の債務超過になった」「自己資本比率が0.7%になった」といったネガティブな情報を事前に発表させ、「レオパレスはもう潰れるのではなないか?」というイメージを持たせておき、レオパレスの株価が下落しきったところでフォートレスが株を取得する・・・という狙いがあったのではないかと思います。

その証拠に、決算発表翌日のレオパレスの株価は大暴騰しました。

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浦田 健
  • 浦田 健
  • 株式会社FPコミュニケーションズ代表取締役
  • 一般財団法人日本不動産コミュニティー(J-REC)代表理事

明治大学商学部卒。
2002年個人向け不動産コンサルティング会社を創業。2008年「すべての人に不動産の知識を」を使命としJ-RECを創設、同時に「不動産実務検定」を開始。全国35ヵ所以上に教室を開設し、いつでも、だれでも、どこでも不動産実務知識が学べる環境をつくる。
2014年マレーシアに移住。国内はもとより海外の不動産コンサルティングを手がける。主な著書に「金持ち大家さん」シリーズ他、不動産関連書籍多数、発行部数は業界最多となる累計31万部超。
ビジネス系YouTuber「ウラケン不動産」として不動産、経済、金融に関する情報を配信中(2020年8月現在登録者55,000人)。