2020年。twitterのつぶやきに端を発した「ポテトサラダ論争」や「冷凍餃子論争」などが、多くの女性の反感を買ったのは、記憶に新しいところです。
「じゃあ自分で作ってみたら?」
家事って、どうしてこう、「時短」「お手軽」な方法でちょっと手間を抜いた途端、家族からは「手抜きだ」「さぼりだ」とモノ言いがつきやすいのでしょうか。夫婦間の家事に対する意識の差も関係しているかもしれませんね。
何かと女性の側に負担が偏りがちな『家事シェア』について、ちょっと考えてみませんか。
家事負担「妻は夫の2倍以上!?」
内閣府の男女共同参画局が発表した「令和2年版(2020年版)男女共同参画白書」。第2章の「家族類型から見た「家事・育児・介護」と「仕事」の現状」によれば、「家事時間」「育児時間」について、以下のような報告がなされています。
家事時間
単身世帯
- 男性:1時間、女性:1時間10分
夫婦のみ世帯
- 男性:45分、女性:1時間59分
夫婦+子ども(就学前)世帯
- 男性:1時間57分、女性:4時間38分(うち育児時間 男性:1時間10分、女性:2時間27分)
単身世帯では、ほとんど差がありませんが、結婚した途端に妻(女性)の負担が増えている現状を垣間見ることができます。
一方で、仕事時間をみてみましょう。
仕事時間
単身世帯
- 男性: 8時間54分、女性:8時間29分
夫婦のみ世帯
- 男性: 8時間59分、女性:7時間39分
夫婦+子ども(就学前)世帯
- 男性:10時間2分、女性:7時間40分
家族が増えるに従い、妻(女性)の仕事時間は減り、夫(男性)の仕事時間は増えていく、という傾向をうかがうことができます。