共働き世帯は確実に増えている

さて、ここ数年で、共働き世帯は着実に増加しています。参考までに、厚生労働省所管の独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)が、厚生労働省や総務省などの各種統計をもとに算出した専業主婦世帯と共働き世帯共働き世帯の推移を見てみると、以下のようになっています。

「専業主婦世帯と共働き世帯の推移」(JILPTの資料をもとに編集部作成)

1980年代と比較すると、共働き世帯は2倍以上!「夫婦ふたりで家計を支える」というスタイルが自然になっているということ。前述の「夫は外で働き、妻は家を守る」という価値観での家事負担は、専業主婦世帯が多かったころならばともかく、今の状況においては、妻にとっては大きな重荷となり得るものでしょう。

確かに、夫の就業時間が妻と比べて極端に長い、というような場合、帰宅後ルーティーンの家事が待っているのは、少々酷な気もします。とはいえ、妻ばかりが負担を感じる、手抜きも息抜きもできない、という状況は考え直さないといけませんね。

そして「夫婦ともに就業時間が同程度」さらに「妻の仕事のほうが忙しい」といった世帯の場合は、家事負担の不公平感は、早めになくしていく必要があるでしょう。