売上高の増大は各事業の成長が支えています。「キャリア分野」では介護・医療系の人材サービスでナンバーワンの実績がさらなる契約数の伸びにつながり、「介護事業者分野」では、介護向けに特化した経営支援クラウドソフトというブルーオーシャンを開拓したことで導入事業所数を伸ばしています。
両事業とも労働集約型ではなく、一度システムを開発することで近接した分野に横展開できるなど応用の利くサービスであるため、売上高の伸びに対して販管費率を抑えたまま成長することができました。
なお、2021年3月期第1四半期(4〜6月)は売上高105.4億円(前年同期比12.4%増)、営業利益22.3億円(同55.6%増)、四半期純利益22.0億円(同22.3%増)でした。新型コロナウイルスの影響もありましたが、エス・エム・エスは決算発表で想定範囲内であるとしています。
こうした安定した利益の伸びは株価上昇を支えています。上場以来、2012年まで400円を突破することのなかった株価は15年に1000円、18年に2000円を突破しました。19年末に3000円を突破して以降、コロナ影響で一時的に1700円台まで下落しましたが、20年10月には3000円台を回復しています。