施設に入れずに自宅で介護をする決断をしたのは他でもないHさん。夫もHさんに全面的に協力してくれているそうですが…。

「去年の夏、同窓会があったので出席しました。すると、出席していた女子はほとんどみんな仕事をしていて…なんだか生き生きとして見えたんです」

看護師として働いている子、営業一筋で頑張っている子、夢をかなえてお店を開いた子…。そんな仲間に囲まれて「私は専業主婦だから」と話すのは、とてもみじめだった、とHさんは振り返ります。

「私だけ、何ひとつ社会の役に立っていない、何の生産性もなく生きている…という劣等感に襲われて…。私だけ、世間から取り残されたような気持ちにもなりましたね」

同窓会以来、Hさんは「自分の選択は本当に正しかったのか」と自問自答する日々だと言います。

なぜ、専業主婦であることに引け目を感じてしまうのか?

専業主婦だって立派な仕事。「家庭をきりもりするのって、とても大変だ」…というのは主婦の皆さんならよくわかっていらっしゃると思います。それに、兼業主婦から見れば、「働かなくても生活できるなんてうらやましい!」という気持ちになる人もいるはず。

では、どうして今回ご紹介した3人の女性のように「専業主婦であることに引け目を感じる」人が多いのでしょうか?