その言葉を聞きたくないFさん、必然的に夫の顔色をうかがうようになってしまいます。
「もし私が働いていて、自分一人でも食べていける収入があれば…主人と対等に話せていたんだと思います。でも今さら離婚しても、一人で生きてはいけない。かといって今から職を探そうにも、どこも雇ってくれないですよね…。専業主婦であるがゆえに、私は主人の顔色を見て生きていかなければならないんです」
洋服一枚買うのも、ためらいがちに…
続いてご紹介するのは40代のCさん。Cさんは、結婚した当初は働いていましたが、妊娠を機に退職。
「専業主婦になって、『好きな物を買えない』不自由さを痛感しています」
化粧品はドラッグストアで安いものを、洋服一枚買うのにも何日も悩んで夫にお伺いを立ててから。白髪染めはセルフ、極力美容院には行かないように…。
「別に浪費をしたいわけではないんです。でも、やっぱり自分が働いていた時は、自分の収入の中からお小遣いを決めて、いろいろ買ったりランチしたりできていたので…」
夫は「別に好きに使っていいよ」と言ってくれるそうですが、やはり「自分で稼いだお金ではない」という引け目から、なかなか自分の物は買えない…というCさん。
「こんな思いはコリゴリなので、子供がある程度大きくなったら仕事に復帰するつもりです」
自分は社会の役に立っていない
最後にご紹介するのは40代の専業主婦、Hさん。Hさんが専業主婦になったきっかけは、介護。
「自分の母が病気で寝たきりになり、介護が必要になったので我が家に引き取ることにしました。私はパートを辞めて母の面倒を見ています」