世の中には、「専業主婦であること」に負い目を感じている女性が少なからずいるようです。自ら望んで専業主婦になった、事情があってやむを得ず専業主婦をしている…。現状に至るまでの過程はさまざまではありますが、いったいどうしてそのような気持ちになってしまったのでしょうか?

その理由を探るべく、今回は3人の専業主婦の女性にお話をうかがいました。

「誰のおかげで食えているんだ」の呪縛

最初にお話をうかがったのは50代のFさん。Fさんは、夫からのたっての願いで専業主婦になったそうです。

「主人はいわゆる古いタイプの人間で…。女は働きに出ず、家事と子育てに専念してほしい、と言われたんです。私もあまり深く考えず、『働かなくていいなら楽だし、まぁいいか』と思っていました」

夫の頑張りのおかげで、Fさんは別段働かずとも余裕のある暮らしが送れ、貯金もできたそう。Fさんも不自由のない生活ができることに、感謝の気持ちを抱いています。こう聞くと、専業主婦であることに何ら問題はなさそうですが…Fさんは表情を曇らせます。

「夫婦ゲンカのたびに、主人が『誰のおかげでメシを食えるんだ』と言うんです。それを言われると…何も言い返せないですよね」