「そこから地獄のような2年を過ごしたけれど、いま思えば洗脳されていたと思う。夫の許可を得なければ働きに出られないこともないのに…。もう揉めるのも嫌でお金を取り返さずに家を出てきてしまった」と話します。こうした経験から、結婚する人には結婚前に貯めたお金は分けて管理することを勧めたいと話してくれました。

家庭以外で自分が活躍できる場所を確保しておく

「家庭以外でも、自分が輝ける場所を持っておくことが長く続く結婚生活にハリを持たせると思う」と語るのは不動産会社で働く50代のDさんです。

「自分の趣味や仕事は大事にしたほうがいい。趣味が子ども、という人ほど子どもの手が離れた後に何もすることがなくなって燃え尽き症候群みたいになってしまう。あとは、旦那さんや家族に尽くすことが好きな人も同じで、自分が家庭以外で活躍できるような場所をつくっておかないと、家庭で問題が起きたときに気持ちを切り替える方法がなくなる」と言います。

「子どもの教育にとても熱心な友達がいて、でも第一志望の中学校に入れず子どもとの関係がギクシャク。旦那さんともうまくいかなくなったあげく、ストレス解消する場もなくウツになってしまった。そんな場合もあるから、家庭以外で趣味のサークルに入るもよし、習い事をするもよし、仕事に打ち込むもよし、とにかくどこか別のところで気分転換できる環境があったほうがいいと思った」と話してくれました。

おわりに

結婚しても女性が手放すべきではないものを、4人の女性のエピソードを交えて紹介しました。財産、仕事、輝ける場所などは、結婚したからといって安易に手放すと、のちのち後悔することになるようです。結婚するときは将来のライフプランをしっかり考えることが大切ですね。

大塚 ちえ