今後の見通し

ウィズコロナの環境では在宅でできる仕事の需要が今後も拡大すると見られ、これはクラウドワークスには追い風と言えるでしょう。実際にコロナショックで下落した株価も回復基調にあり、直近は1,500円台まできています。

クラウドワークスの過去2年の株価推移

クラウドソーシング業界にはランサーズなどの競合もいるため、同社は今後もテレビCMやウェブ広告を積極的に展開し、「クラウドソーシングと言えばクラウドワークス」というレベルにまで認知度を高めていく意向があるようです。

ただ、認知度の高まりとともに売上高の上昇は期待できるものの、売上高の伸びが鈍化した場合、赤字が拡大する懸念があります。広告費は簡単に削減できますが会社の規模拡大と共に増え続けた人件費は簡単に削減できず、2年以上にわたって業績の重しとなるかもしれません。こうした場合は株価の下落につながるでしょう。

一方でコストに注意し、販管費の拡大を売上高の上昇以下に抑えることができれば、黒字幅を伸ばし、2019年2月の上場来高値、2,544円を再度達成できるかもしれません。

まとめ

クラウドワークスは外注需要の高まりと、広告による認知度の上昇から売上高を伸ばしてきました。ウィズコロナでも成長し続ける可能性が高いと見られますが、以前にコスト圧迫が原因で株価が下落したことがあります。今後は販管費の動向を注視しながら同社の成長を見ていきたいと思います。

【参考資料】
株式会社クラウドワークス 2020年9月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
株式会社クラウドワークス 2019年9月期決算短信〔日本基準〕(連結)
株式会社クラウドワークス 平成30年9月期決算短信〔日本基準〕(連結)

山口 伸