質問しにくいお金の貯め方
一方、「500万円以上預貯金がある」と回答した人は全体の27.2%という結果に。4人に1人の割合で目標に向かって貯蓄をしていることがわかりました。こちらも性年代別にみると、60代女性の55.0%を筆頭に60代男性の43.0%が続く形に。一番少なかったのは20代女性の11.0%でした。老後を見据えた60代はやはりそれなりの金額を貯めているようです。
それでは、みなさんいったいどのような方法でお金を貯めているのでしょうか。預貯金がある人(863名)に貯蓄の方法を質問したところ、「円普通預金・貯金」86.0%がダントツの回答に。以下「円定期預金・貯金」の37.7%、「タンス預金」10.5%が続く結果となりました。
貯金が苦手な人からすると「お金を貯められる人はきっと、新聞などを熟読し株などを運用しているに違いない」などと考えがちですが、多くの方が地道な預貯金スタイルをとっているのを見ると「難しそうでわからないから始められない」と思っているのはもったいないのではないでしょうか。正直、「タンス預金でいいの⁈」と驚く人も多いと思います。「それなら自分でもやれそう」という希望が湧いてきますね。
とはいえ、高額のお金を貯めることは短期的にはなかなかできません。続いて「貯蓄スタイルとしてあてはまるもの」を質問したところ「毎月コツコツと貯蓄」と回答した人が54.9%、「お金が余ったときに貯蓄」と回答した人が53.5%と近い数字になりました。定期的に貯蓄をおこなうタイプ、余裕資金ができたときに貯蓄をおこなうタイプのこの二つが多く、続いて「(ボーナスなど)臨時収入があったとき」は30.1%とのこと。「ない袖は振れない」といいますが、ある程度自分で「これは貯蓄に回すお金」と意識してあげないと、お金は勝手に貯まってくれるものではないようです。
また、預貯金以外の金融資産(株式・債券・投資信託・積立型生命保険・個人年金等)をどれくらい持っているか質問した結果、「全く持っていない」人が47.9%にのぼりました。この結果から、難しい資産形成に苦手意識を持っている人でもお金を貯めることができることがわかるのではないでしょうか。「貯める意思」は勉強の必要もなく、まさに「今日から始められる貯蓄方法」といえるのかもしれません。