ジュニアNISAがきっかけで、投資というものに興味を持ち始めたMさんの息子。しかしジュニアNISAは2023年末に制度の終了が決定しています。しかし、これが大きなチャンス…とMさんは語ります。

「当初は本人が18歳になるまで払い出しができない仕組みだったのですが、廃止になるといつでも払い出し可能に。ちょうど始めた年に投資した分が、非課税の恩恵を受けられる5年を迎えるタイミングなので、息子にこのまま持ち続けるか(*)、はたまた他の資産運用にチャレンジするか…考えさせる機会にしたいと思っています」

(*)制度終了の2024年以降、ジュニアNISA預かりの資産は、非課税期間5年を終了したものから順次「継続管理勘定」に移され、18歳までは非課税で保有することができます。ただし、新規投資はできません。

まとめ

今後、「お金の教育」がさらに重要視されていくことは必至です。新しい「お金の貯め方・増やし方」の選択肢も登場してくることでしょう。子供に正しいお金との付き合い方を身につけてもらうためには、親が常にアンテナを張りめぐらせて、世の中の動向に敏感になっておく必要があります。

とはいえ、「自分自身が資産運用についてまったく理解していない」という大人が多いのも現状。そんな方はこれを機会に子供と一緒に資産運用を学んでみるのもいいかもしれませんね。

【参考】
子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度」(金融広報中央委員会)
令和2年度 租税特別措置法等(所得税関係)の改正」(財務省)

大中 千景