リスク資産と安全資産の比率を決める

資産運用をおこなうときは、まずリスク資産と安全資産の比率をどのようにするか考えるようにします。

リスク資産とは、リスクがある代わりにリターンも期待できる商品で、国内外の株式や外国債券などです。

一方、安全資産とは損失のでるリスクが低い資産で、預貯金や日本国債などが該当します。

50代での投資はリタイアまで時間がないことから、リスクを取りすぎて大きな失敗をすることは避けなければいけません。
リスクのある投資をおこなう一方で、預貯金などの安全資産の比率を高める必要があるのです。

また、政府と日銀はデフレ脱却を目指し、年2%の物価上昇を掲げています。

インフレ目標はなかなか実現はされませんが、その可能性はゼロではありません。今後はインフレの可能性も考慮した運用を考える必要もあります。

GPIFの運用を参考にする

それでは、どのような運用をおこなっていけばいいのでしょうか。

長期的な資産運用においては、公的年金を運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の基本ポートフォリオが参考になります。

GPIF は積立金の運用目標について、実質的な運用利回り(運用利回りー名目賃金上昇率)1.7%を目標として、基本ポートフォリオを決定しており、2020年4月からの基本ポートフォリオは、国内債券25%、外国債券25%、国内株式25%、外国株式25%ずつの資産配分になっています。

50代からの資産運用では、GPIFのポートフォリオを参考にしましょう。

そして、リスクを抑えたいときは、国内債券の比率を上げるようにすると良いでしょう。