具体的に口座をどう分ければいい?

では、具体的にどのように実践すればいいのでしょうか。ここでは一つの具体例として、筆者のケースを紹介します。

我が家では現在、以下5つの口座に分けて貯蓄をしています。

  1. 生活防衛資金(毎月の生活費×半年分)
  2. 毎年必要資金(固定資産税+帰省費)
  3. 住宅修繕資金(戸建てのため積立)
  4. 教育資金(子ども1人、大学進学費用として)
  5. 老後資金(夫婦2人分)

お金の流れとしては、毎月の夫婦の収入を合算し、その1割~2割にあたる金額を計算します。これが「貯める」分の金額です。さらにその金額を5つの目的別口座に振り分けて、その月の貯蓄は完了です。(厳密に言えば、うち一定額は「投資」に回しています。)

どれも必ず貯めなくてはならない資金なので、いったん口座に入れた後は引き出しません。5つの口座に分けるためそれぞれの金額は少なくなりますが、その分「手をつけたらあっという間に減ってしまう」という抑止力にもなっています。

このように、先取り貯蓄+目的別口座でお金の流れを整えれば、格段にお金が貯まりやすくなるでしょう。毎月の生活費は、先取り貯蓄から残った分=使う口座のお金の範囲内でやりくりすればOKです。

目的別口座を用意するには、複数の銀行を利用してもいいですし、一つの銀行で目的別に口座を分けられるサービスもあります。銀行の数が多すぎても管理しにくいため、あまり細かく分けすぎず、目的別口座が利用できる銀行も検討してみてください。