またお子さんのいる家庭では、児童手当を将来の教育資金として貯めていることも多いでしょう。子どものためのお金という目的があると、手をつけたくないという気持ちが働きます。生活費のための1万円と、子ども用に貯めた1万円であれば、使う心理的ハードルはずいぶん違うのではないでしょうか。

このように同じ金額のお金でも、意味合いによって扱い方が変わるものです。だからこそ、貯蓄が上手な人はこの心理を逆手にとって、最初からお金に「ラベル」を付ける工夫をしています。つまり、目的別口座にお金を振り分けることで着実に貯めているのです。

目的以外の用途でお金を使うことには抵抗を感じやすいため、自然と浪費を防ぐことができます。「心の会計」を知ってうまく活用すれば、貯蓄の頼もしい味方になってくれることでしょう。