また、小売り株では、しまむら(8227)が大幅高となり、業績好調のイオン(8267)や西松屋チェーン(7545)が年初来高値更新となっています。

なお、「Go To トラベル」東京追加後の初の週末となった人手が予想以上に多かったことを好感し、東海旅客鉄道(9022)などJR株が一斉に買い戻されて急騰しました。

その他では、先週末に自動車レースの最高峰F1から2021年をもって撤退しEVへの経営資源集中を発表したホンダ(7267)が買われ、一時+4%高に迫る大幅上昇となったことが目を引きました。さらに、円安進行等もあり、マツダ(7261)、スズキ(7269)、いすゞ自動車(7202)など他の自動車株も大幅高となっています。

日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄

  • 東京エレクトロン(8035)
  • KDDI(9433)
  • エムスリー(2413)

数少ない値下がり銘柄の中では、SMC(6273)やディスコ(6146)など株価上昇が続いた機械株の一角が利益確定売りに押されて下落しました。また、通信株ではKDDIとNTTドコモ(9437)が軟調に推移して値を下げています。

その他では、先週末に約220億円の資本増強策を発表したエイチ・アイ・エス(9603)が需給悪化懸念で売られ、一時▲6%安に迫る急落となりましたが、終値は▲2%弱安まで戻したことが目を引きました。

葛西 裕一