今まで人気のある漫画やアニメは、ファンがグッズを買い集めるのが普通でしたが、鬼滅の刃に関してはそこまでディープなファンでなくても競ってグッズを購入しているようなのです。

実際、緊急事態宣言解除後にショッピングセンター内にあるファンシー雑貨屋さんの前を通ると、ソーシャルディスタンスを保ちながら人が集まっているコーナーがありました。

気になって見てみると、「鬼滅の刃グッズ入荷しました!」と派手なPOPが立ち、キーホルダーやお財布から文房具まで多種多様な商品が並んでいたのです。

コミック本が完売するほどの大人気だということは、ニュースや子どもの話を通して知っていたつもりでした。しかし、これほど色々なグッズが売られているとは予想外で、圧倒的な人気ぶりをまざまざと見せつけられた思いでした。

柄でキャラクターが分かる魅力

多くの漫画やアニメで登場人物の服は固定化され、コスプレ衣装として販売されることが珍しくありません。鬼滅の刃も同じく、主人公の炭治郎や妹の禰豆子を筆頭に、一目で誰だか分かるインパクトのある衣装を身にまとっています。

また、鬼滅の刃の登場人物の衣装は、色の組み合わせがカラフルでインパクトの強い和服です。少年誌の漫画が、女子を含めて多くの小学生や園児にまで受け入れられているのは、デザイン性の高い着物がポイントなのかもしれません。

また、キャラクターそのものではなく、登場人物の着物の柄をモチーフにした商品があることも特徴的です。ファンシー雑貨屋でも、ポケットティッシュや文房具など、着物の柄だけの商品が一定数あるのが目を引きました。