ダイヤモンド葬
自分のそばに遺骨を置いて故人を偲ぶ手元供養。従来、手元供養は納骨をしたうえで、一部の遺骨や遺灰を自宅に保管するのが一般的でしたが、最近ではすべての遺骨を使った手元供養の方法も登場しています。その1つが遺骨を宝石にかえるダイヤモンド葬。遺骨の中から炭素を抽出し、人工的に結晶化して遺骨ダイヤモンドの原石を作ります。
原石はそのままの状態で保管することもできますし、ジュエリーなどに加工して常に身に着けることもできます。遺骨は故人1人だけでなく、複数人の遺骨を合わせて1つのダイヤモンドを作ることも可能。夫婦の遺骨で1つのダイヤモンドを作る、お墓から出した先祖の遺骨を合わせてダイヤモンドにするといった作り方もあります。
ダイヤモンド葬の費用は、ダイヤモンドの大きさや加工によって50万円~300万ほどと幅があります。ダイヤモンドの製作は海外の工場で行われ、故人の遺骨で作られたという保証書が発行されますが、制作過程でDNAが破壊されてしまうため、そのダイヤモンドが故人のお骨であるという科学的な証明はできません。
また、ジュエリーに加工した場合、常に身に着けることで故人を近くに感じられる反面、紛失の危険もあるので注意が必要です。