「Box呼吸法」は、ディヴァイン氏が訓練生の時に武術の訓練で呼吸について学び、それを基に自分なりに開発したものだそうです。その後、ネイビー・シールズではこの呼吸法を精神強化の一つとして取り入れています。

詳しくは同氏の著書『アメリカ海軍が実戦している「無敵の心」のつくり方』で紹介していますが、TIMEの記事に載せた説明によると次のような単純な方法です。

  1. 息を吐き切って肺を空っぽにする
  2. 空っぽの状態で息をとめ4つ数える
  3. 4つ数えながら鼻から息を吸う
  4. 肺に息を入れた状態で息をとめ4つ数える(この時肺を締め付けたりせず、息を止めていても肺を広げたイメージ)
  5. 4つ数えながら鼻から息を吐く

2~5をまずは最低5分繰り返す事から始めると、効果を感じるそうです。次第に一日10分~20分の集中セッションをもうけ、必要な時それぞれ1分~2分間行うといいということです。

息をとめては吸い、とめては吐きと4つの状態を4秒毎と、正方形をイメージすることから”Box"といわれるようです。このリズムは気分が高ぶり過ぎたり、逆に眠くなったりせず、中立的なエネルギー効果があるのだそうです。必ず鼻から息をすることが大切だということです。

まずは毎朝ベッドを整える

元米海軍大将ウィリアム・マクレイヴン氏が母校米テキサス大学の2014年卒業式で話した有名な感動的スピーチの中から、「朝起きたら、まずベッドを完璧に整える」という習慣にも、ネイビー・シールズの精神力の強さの秘訣があるようです。

このスピーチはその後、2017年に『1日1つ、なしとげる! 米海軍特殊部隊SEALsの教え』(原題:Make Your Bed)というタイトルで著書として出版され、ニューヨークタイムズでベストセラーにもなりました。

サダム・フセインの拘束やウサーマ・ビン・ラーディン殺害作戦など、様々な特殊部隊の作戦の指揮を執り成功させたマクレイヴン氏。自らも経験したシールズの過酷な訓練で学んだ小さな毎朝の習慣の威力を話しました。