今回のコロナ渦によって生活スタイルや働き方が大きく変化したという方は少なくないでしょう。色々と考える時間が増えたことで、将来のお金について不安が増したり、悩みが出来たり、お金について興味を持てるようになったという方も多いようです。
そこで今回は年齢別の貯蓄額を総務省の「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2019年(令和元年)平均結果-(二人以上の世帯)」の中から世帯主の年齢階級別貯蓄及び負債の1世帯当たり現在高-二人以上の世帯のうち勤労者世帯で確認してみましょう。
ただし、ここでの数値はあくまで「平均値」であるため多少の歪みは出てしまいます。貯蓄をしていく上での目安や目標にしていただければと思います。
20代の平均貯蓄額
早速ですが、20代の平均貯蓄額は357万円です。
全世代の中では当たり前ですが一番少ない金額となっています。
ここでいう貯蓄とは、金融機関にある預貯金だけではなく、貯蓄性のある生命保険や有価証券安堵も含まれます。
その貯蓄の内訳も見ていきましょう。
- 通貨性預金:180万円
- 定期性預金:55万円
- 生命保険など:92万円
- 有価証券:17万円
- 金融機関外:12万円
上記のように「貯蓄」といっても「銀行預金」や「郵便貯金」などの現金だけの金額ではないということが分かり、多くの方は預貯金の比率が高いということがわかるでしょう。
私が日ごろファイナンシャルプラニングやセミナー活動する中では、最近20代の方のお金に関する関心や相談をいただくことが多くなっています。
また、仕事のある方では、不景気を体感しているようです。加えて、少子高齢化による年金問題など、将来の不安があることを耳にします。
20代は学生から社会人まで幅広い層となっていますが、20代で始めるならば長期的な資産形成を目指すつみたて投資にチャレンジしてみると良いでしょう。
特に国の制度であるiDeCoは初心者向きの資産運用で、60歳までつみたて投資が出来ますのでおすすめです。
ただし、この年代だからこそ出来ることもあります。それが自己投資という投資です。
スキルアップのための資格を取ったり習い事をしたり、留学をしたりすることで将来の収入が大きく変わりますので、そういった視点でも考えてみると良いでしょう。